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ニュージランドラグビーキャンプ2014レポート

【更新日】:2014/07/28


7/23(水)午後

本日より、ニュージーランドラグビーキャンプが開催されました。
2014ニュージーランドラグビーキャンプに参加する全国の高校生27名は、昨日7月23日(水)16:30に成田空港に各地から集合し、いよいよニュージーランドに出発します。

7/24

オークランドを経由してウェリントンに本日24日(木)11:30に全員無事到着しました。
11時間のフライトで若干疲れを感じている生徒はいるものの、皆期待に胸を膨らませた表情でペットーネラグビークラブに行きました。
クラブハウスでは、このキャンプのコーチを務めるデイビット・ポラック氏とクリスチャン・カレン氏から施設紹介を受けたのち、パスやキャッチやランニングといった基本的なプレーのスキルチェックを行い、翌日からのトレーニングに向けての準備をしました。
練習後には生徒たちを歓迎するためのレセプションが催され、ハット市長や日本大使館の方から歓迎の辞をいただきました。

 

レセプションの後は生徒たちは各々のホストファミリーと対面し、各家庭へと帰っていきました。

7/25

今日もウェリントンは朝から晴天に恵まれました。
選手たちは皆ホームステイ先で存分にリラックスできたようで、元気な表情で練習グランドにやってきました。

  

そして今日からいよいよ本格的なトレーニングが始まりました。
午前中はウォーミングアップと2対1や3対2などのドリルを行った後、FWとBKに分かれ、FWはスクラムとブレイクダウンの練習を行いました。

  

BKは、3対2や6対3などさまざまな状況でスペースを見つけて攻める方法についての指導を受けました。
午前中の練習の最後には、ポラック氏から陣地に応じた戦略判断や、タックル・ディフェンスシステムに関する講義を受けました。

  

昼食を摂った後はハリケーンズのコーチのリチャード・ワット氏による、コンタクトプレーとブレイクダウンのスキルと判断力を高める練習を行いました。
さらにその後再びFWとBKに分かれ、FWはブレイクダウンからのアタックとラインアウトのリフティングの練習を行いました。

一方BKは、昨シーズンまで日本のリコーブラックラムスでプレーしていたリキ・フルーティ氏から、キックの蹴り方やサインプレーについての指導を受けました。
そして最後にFW・BKが合流し、15人での連続攻撃の練習を行い、今日のトレーニングは終了しました。
密度の濃い練習を経験し、生徒たちは皆充実した表情で帰宅していきました。

  

7/26

ラグビーキャンプも中盤にさしかかり、午前中は明日の試合に向けての最終調整を行いました。
室内練習場にてパス練習を行った後、FWとBKに分かれ、FWはラインアウトの練習を、BKは状況に応じたライン攻撃のドリルを行いました。
その後コーチから翌日の試合の戦術に関する説明を受けた後、グラウンドに出てチームランを行い、陣地ごとの戦術と動きの確認を行いました。
良いプレーが幾度も見られ、コーチからは「キャンプ開始当初よりも向上している」と声をかけられ、選手たちの士気は一層高まっていました。

  

昼食をとって軽くゲーム形式のドリルを行った後、地元のクラブの試合を見学に行きました。
試合会場に到着後すぐに、このキャンプ期間中に誕生日を迎える選手2名のお祝いをサプライズで行いました。
祝福を受けた2名はとても驚いた様子でしたが、仲間たちからの拍手と歌、そしてバースデーケーキの登場にたいへん喜んでいた様子でした。

子どもからお年寄りまで地元の多くの方が声援を送る中で繰り広げられるハイレベルな試合を見学しながら、選手たちは日常生活の中にラグビーが根付いているニュージーランドという国の雰囲気を改めて実感していました。

またこの日は試合会場にオールブラックスのマア・ノヌー選手が来ており、選手たちはとても興奮していました。
試合終了後には選手全員でノヌー選手を囲んでの記念撮影を行うこともでき、選手たちにとって忘れられない思い出となりました。

7/27

今日のウェリントンは曇り空となりました。
生徒たちはペットーネRFCに集合した後、Waiwhetu Marae(ニュージーランド先住民族マオリの集会所)を訪問しました。
観光客が容易に訪問することができない場所を訪れる貴重な機会とあって、選手達はいくぶん緊張した様子でした。
集会所ではマオリの方々からあたたかく歓迎していただき、生徒たちは返礼として『上を向いて歩こう』を合唱しました。
その後お茶をふるまっていただいたり、ハカのレクチャーを受けました。

  

ペットーネRFCに戻り、いよいよHIBS(ハット・インターナショナル・ボーイズ・スクール)との試合の前のウォーミングアップが始まりました。
室内練習場でゲーム形式のドリルで軽く汗を流した後、ポラックコーチから今日の試合の戦術に関する最終確認が行われました。
午後1時に試合が行われるグランドに移動し、冷たい風が吹きすさぶ中で選手たちは試合に向けて気持ちを高めていました。
キックオフの前に行われたHIBSのハカを見て、選手たちは一層士気を高めていました。

  

午後2時10分、キックオフ。風上に立ちながらも、序盤は気温の低いコンディションの中でハンドリングエラーが相次ぎ得点が得られない時間が続きましたが、徐々に選手たちは持ち味を発揮し始め、キャンプ期間中に学んだスキルや戦略を活かして素晴らしい攻撃を展開しました。
防御面でも献身的なプレーが随所に見られ、体格の大きい相手プレーヤーによくタックルにいっていました。
チーム全員がベストを尽くした結果、19-15で見事勝利をおさめることができました。

榎本孝二監督(大阪・千里高校)は、「ニュージーランド入りした当時はまったくバラバラで、声も出ない状態だったのが、二人のニュージーランドのコーチの指導のもと日に日に上達してチームとしてまとまっていき、試合ではその成果をいかんなく発揮して勝利を得ることができました。
全国から集まった初対面の選手達がコミュニケーションの壁を乗り越えて戦うことができたことが何よりも喜びです。」と話していました。

  

試合後のアフターファンクションでは、FWの橋本陸選手(東京高校)とBKの丸山健太選手(常総学院高校)が、HIBSのコーチから活躍を讃えられ表彰を受けました。
その後選手達は用意していたプレゼントをHIBSの生徒たちに手渡し、マオリに伝わる伝統料理であるHangiを食べながら交流を深めていました。

  

7/29(火)

明日の帰国に向けて今日は、ウェリントンからオークランドへ移動する日でした。
ペットーネRFCに集合した生徒たちは、5日間お世話になったホストファミリーの方々との別れを惜しんでいました。
バスに乗って空港へ移動し、約1時間のフライトでオークランドへ移動。
ウェリントンよりも幾分気温が高く過ごしやすい気候でした。

  

ホテルにチェックインして、夕食はスタッフ・生徒32名全員そろってホテルの近くの鉄板焼のレストランに行きました。
食事をする前に、キャンプ期間中のチームへのサポートを賞して、熊谷航選手(東京)に対して、功労賞のラグビージャージーが前田団長から授与されました。
その後生徒たちは目の前で調理される鉄板焼きを満喫していました。
明日は朝4時半にホテルをチェックアウトして空港へ移動し、8時15分のフライトで帰国の途につき、成田へと向かいます。

  

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